分かり易い文章の書き方

4.文章の基本ルール

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主語と述語は遠ざけない

文章を読んでいて、ある主語に対応する述語がいつまでたっても出てこないと、どの主語にどの述語が対応するのかがわかりにくくなり読み手は混乱しかねません。主語と述語はできるだけ遠ざけず、ひとセットにするのが文章の基本になります。

修飾語と修飾される言葉は離さない

修飾語は、被修飾語のすぐ前に持ってくるのが基本です。修飾語と被修飾語のあいだが離れすぎていると、さまざまな解釈が生まれてしまい文章がわかりにくくなります。

漢字とかなは意味によって使い分ける

文章を書いていて、その言葉を漢字にしたものか、ひらがなにしたものかを迷うことがあります。意味によって漢字とかなに使い分けたほうがよいでしょう。
「物」でたとえると、漢字の「物」は具体的な物や品を表すときに使い、ひらがなの「もの」は抽象的なものを指すときに使います。
「時」なら、特定の時期や時点を指すときは漢字の「時」を使い、状況や仮定、条件を表わすときにひらがなの「とき」を使います。

広い意味をもつ動詞は言い換えること

「使う」のような、一見すると限定的な意味の動詞も実際はかなり多義的に使用します。
たとえば「使う」は、「機械を使う」と書くと、「機械を作動させる」、「機械を操作する」、「機械を利用して何かする」のようなさまざまな意味に取れます。
さらに、人を使うと書いた場合は、「人を雇う」という意味にもなれば、「人に指図する」という意味にもなります。それだけ読み手に誤解を与える可能性が高くなります。
こうした誤解を避けるためには「使う」という言葉をできるだけ他の言葉に言い換えたほうがよいでしょう。使いたい意味にあわせて「作動させる」「操る」「雇う」といった言葉を選び、動詞を言い換えて使うようにします。

「そして」「・・が」を乱用しない

接続詞には、文章の道筋をはっきりさせる働きがあります。接続詞の多すぎる文章は、やたらと道路標識が多い道路と同じです。読み手が混乱してしまうので注意が必要です。

「しかし」は必要な時だけ使うこと

たいていの文章読本には、接続詞は多用しないと書かれていますが、接続詞がまったくない文章は読みづらいのも事実です。接続詞は、その文脈を見極めて使うか使わないかを判断することが必要です。特に、接続詞の「しかし」は逆接の接続詞として大きなインパクトを持ちます。うまく使えば印象に残る文章になりますが、無理やり使うと読み手がとまどってしまうぐらいの効果があります。

「の」「に」「も」を連続して使わない

その人が文章を書きなれているかどうかは、助詞の「の」「に」「も」の使い方をみるとわかります。何回もつづけて書くような人はあまり文章を書きなれていないと思われます。

「・・こと」「・・である」を多用しない

書いた文章を読み返すとき、「・・こと」と「・・である」を数えてみましょう。それらを多用した文章は、ムダが多く、読みにくくなるからです。

同じ言葉、同じ言い回しを避ける

同じ言葉や言い回しの繰り返しがあると文章のリズムがおかしくなります。また、文章がくどくなる原因のひとつにもなります。

重言はうるさい印象を与える

重言とは、ひとつの文中で同じ意味の言葉を繰り返し使ってしまうことです。
文章をわかりやすく書こうと言葉をひねっているときにやりがちですので、注意が必要です。

指示語は避けて具体的に書く

「あれ」「これ」「それ」といった指示語は、むやみに使わないほうがよいでしょう。読み手を混乱させる原因になります。

決めつけずに掘り下げる

「今日は、・・する」で終わらせずに根拠を考えることを意識します。たとえば「今日は、○○だから、・・する」と考えます。そして芋づる式に根拠を出していきます。そうすることでいろんなことを考えるきっかけを自分に与えることができます。いろいろなことを考えることで、ものごとを多角的に見ることができるようになります。それが「決めつけない」に結びつきます。
決めつけてしまうとそこで終わってしまいますが、決めつけなければ思考が深くなります。そして、分析力もつきます。
掘り下げる目安としては、「理由は三つある」「根拠は三つある」と思うことです。

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