分かり易い文章の書き方

3.読みやすい文章にする

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ひとつの段落では内容をひとつに絞る

段落とは、一つの区切り、つまり、いいたいことのかたまりです。ある一つの意味を説明するために、いくつかの文が集まっています。そういう段落に二つも三つも意味を盛り込もうとすれば読み手は混乱します。盛り込もうとしてしまうのは書き手の頭の中で、まだ内容の整理がされていないからです。
また、全体の文章が長くなるときは、改行または一行あけるだけでも読みやすくなります。

段落の最初にさわりをみせる

わかりやすい文章を書くためには、あらかじめ読み手にこれから何について書こうとしているのかを伝えておくことも有効な方法です。
これから読もうとしている文章のあらましや結論を頭にいれておけば、読み手はどんな内容のことが書かれているのか、ある程度、予測しながら読むことができ、理解が深まります。

長い文章を書かず、一文を短くする

文は長ければ長いほど、わかりにくいものになります。
書く側にしても長い文をダラダラと書いていると、はじめのほうに何を書いたのかわからなくなってくることがあります。下手をすると、ひとつの文の中で最初の論旨と最後の論旨が違ってきて支離滅裂な文章になります。
書いた文を読み返すとき、一文が長すぎたり、内容がすこしでもズレたりしていると感じたら、その文は迷わず分割することです。

話が入り組んだ文章は小分けにする

長い文章であることは、自分では文章を素直に書いているつもりでも、また、論理の展開の仕方が矛盾していなくても、第三者に読ませるとわかりにくいということがあります。
一文が長い文章は、それだけでわかりにくい印象を与え、構文が複雑だとさらに意味がわかりづらくなります。そんな文章は短い文章に小分けして、一文の構成をシンプルにします。

読み違いを防ぐ工夫をする

読み手がいろいろな解釈をしてしまう文章というのは文章として不完全です。自分の思いこみで書いていることが多く、相手がどう解釈するかまで考えをめぐらしていないゆえにおこります。
工夫としては読点を使います。
読点が多いと子供っぽい文章にみられてしまうという人もいますがそんなことはありません。読点は文章をわかりやすく伝えるために必要であり、誤解を避ける意味でも不可欠なのです。

読点の打ち方としては
  1.読点は、主語のあとに打つ。
  2.文章が並立するときは、そのあいだに打つ。
  3..限定したり条件をつけたりするときには読点を打つ。
  4.時や場所、方法を示す語句のあとには読点を打つ。

ポイントとしては、まぎらわしく誤解を与えそうな文章には、区切りとなるところで読点を打っておくことです。修飾の多い文章ではとくに必要です。

誤解をさけるには肯定文で書く

否定文は相手に与えるイメージが悪いという以前に誤解を招きやすい文です。日本語の場合、肯定か否定かは文末まで読まないとわからないのです。つまり、早とちりの人は否定文を肯定文として受け取ってしまうことがあるのです。
どうしても否定文を使いたいときは、あらかじめ否定文であることをにおわせる工夫が必要です。
文頭に『残念ながら』『けっして』『申し訳ありませんが』『かならずしも』といった言葉を入れておくとよいでしょう。こうした言葉は否定文とよく結びつくので読み手もこれは否定の文章であるとすぐに判断できます。
また、否定文でとりわけ避けたいのは二重否定の文章です。
二重否定の文章は『・・がなければ・・つかえなかった』というような文章です。
二重否定の文章を訂正すると『・・のおかげで・・をした』が適切です。
できるだけ、肯定文を使うようにします。

受身の文章はわかりにくい

「・・れる」「・・られる」といった受身の表現は、主語がない場合が多いため、誰が行為の主体なのかがわからず、文章としてはわかりにくくなります。
適切なのは、「・・なのは」「・・ます」「・・すれば」「・・です」などの表現です。このような表現だと、ある人物が自分の意見をのべているとわかりやすいため説得力もでてきます。

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