印刷についての豆知識

1.すぐに使える印刷の知識

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印刷業とは?

ひとことでいうと『印刷業とは、生活文化や情報伝達を支える産業』です。
そして印刷とは「版を媒介にして、文字や図などを紙などにインキで定着させ、複製物を高速、大量に製造する作業」であり、印刷自身とそれに付帯する業種を総称して「印刷産業」と呼びます。

印刷業界の特殊性とは

印刷業は、産業分野からすると、やや特殊な面があります。それは、製造業でありながら、請負業(受注業)ともいえるからです。
印刷業が特殊といわれるのは、製品の生産が発注によって始まる請負の形式でありながら、大量生産が必要です。印刷物は、少ない場合には数十部ということもありますが、一般的には少なくとも数百部以上であり、数千部、数万部はごく普通です。雑誌などの印刷だと、一度に数十万部になります。しかし、その生産量(受注量)は常に決まったものではなく、また、基本的に印刷は1回限りの請負だからです。

さまざまな印刷方法

印刷物には、さまざまな印刷方法があります。
そして印刷物の製品特性によって分類されています。

1.出版印刷とは
情報伝達を目的とするページ物印刷物です。
例)新聞、雑誌、書籍、地図、教科書、電話帳

2.商業印刷とは
広告宣伝印刷物や業務に使用される印刷物です。
例)ポスター、カタログ、チラシ、パンフレット、ポップ(POP)、公報、社内報など

3.証券印刷とは
金銭や信用にかかわる証書類に使用される印刷物です。
例)株券、債券、商品券、宝くじ、乗車券、預金通帳、ギフト券、抽選券、磁気カード、ICカードなどといった内容の印刷物の種類があります。

4.事務用印刷とは
事務処理や記録・保存に必要な印刷物です。
例)各種伝票、ノート、封筒、名刺、案内状など

5.包装その他特殊印刷とは
包装資材にかかわるパッケージ印刷物や建装材、布地印刷などの紙以外への印刷、精密電子部品などの印刷技術を応用した特殊印刷物です。
例)紙器、包装紙、OPP袋、OPPシート、ショッピングバッグ、美粧段ボール、ラミネートチューブなど

6.ソフト/サービスとは
印刷付帯サービスやニューメディア関連サービスです。
例)商品企画、販売促進、イベント企画、デザイン、入力代行、データ管理、データベース構築支援、ソフト制作、Web制作など
といった内容の印刷物の種類があります。

印刷産業の区分について

印刷産業の業界区分だけでも、大きく3つにわかれます。『印刷業界』、『製版業界』、『製本・加工業界』です。

『印刷業界』を細分化すると以下のとおりになります。

1.平板印刷(オフセット印刷)では
商業印刷、出版など写真平版、オフセット印刷制作などをします。

2.凸版印刷では
書籍・美術印刷物など活字組版、原色版、凸版印刷制作などをします。

3.凹版印刷(グラビア印刷)では
カラー印刷部や証券、軟包装材印刷(OPP袋)など彫刻、写真凹版、グラビア輪転印刷制作などをします。

4.軽印刷では
事務用・文字物など印刷物全般を扱う小ロット・短納期の印刷制作などをします。

5.フォーム印刷では
連続帳票・伝票などの凸版、オフセット印刷制作などをします。

6.シール・ラベル印刷では
印刷および打ち抜き、浮き出し加工制作などをします。

7.スクリーン印刷では
垂れ幕、看板、プラスチック容器、ガラスなどの孔版印刷制作などをします。

8.コロタイプ印刷ではアルバムなどの写真印刷物制作などをします。

9.カーボン印刷では複写用伝票のカーボン印刷制作などをします。

10.金属印刷では缶などの金属への印刷制作などをします。

11.特殊印刷では木材、布地、プラスチックなどへの印刷制作などをします。

『製版業界』では…プロセス製版業、写真凸版業、スクリーン製版業、写真植字業にわかれます。

『製本・加工業界』では…製本業、紙器・紙加工業とわかれます。

注意点としては、これらは異業種同士が重複する製品を生産し、1社で複数の異工程をもって製品を生産している場合も多く、厳密にはわけられない業種や企業もあります。

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