2011年の包装業界

6.安心・安全包装

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1節:国際食品安全・品質規格の動向

食の安全や食品の品質に関する国際基準はいろいろあります。下表は、品質マネージメント「ISO9001」と、食品衛生管理システム「HACCP」、食品安全マネジメントシステム「ISO22000」[FSSC22000]の基本的な内容と認証取得状況をご紹介します。

基本的な内容

認証取得状況

ISO9001

品質管理及び品質保証のための国際モデルとして国際標準化機構(ISO)によって、1987年に制定。品質マネジメントシステム(仕組み)を規定する。2000年に現行規格になった

ISOが公表した2009年末までの登録件数は104万
4800件、1 位中国25万7000件、日本3位6万8500件。

世界的HACCP
Hazard Analysis
Critical Control Point

危害要因分析重要管理点の意味。
アポロ計画において宇宙食の製造の際の安全性確保を目的に、ピルスベリー社が開発した品質管理プログラムに基づいた食の安全を守るためのガイドライン。
日本では1995年に食品衛生法が改正、日本版HACCP[総合衛生管理製造過程承認精度]が制定。食品製造において、病原微生物や有害化学物質が含まれないよう原料仕入れ0消費者が摂食までの全製造工程で連続的に検査が行われる管理手法。

米国、EU中心の推進

ISO22000

食品安全を目的としたISOマネジメント規格で、2005年に発行された初めてのマネジメント規格。食品安全に繋がる食品安全システムを構築、運用、継続的な改善を目的とする。

2008年末の認証数は8100
件。1位はトルコで1150件で以下ギリシャ、インド等で、日本は詳しい統計はないが食品製造業を中心に250件程度と見られる。
流通、農業、薬品等の新たな分野が増えているのが特徴。

FSSC22000

食品安全の基本である前提条件のプログラムをより強化する為、ISOの前提条件プログラムの一部を具体化した承認スキーム。

徐々に導入する企業が増えつつある。

取得数は世界的規模で急ピッチで増加しています。

第2節:トレーサビリティ(履歴追跡確保包装)

日本でトレーサビリティが話題を集めたのは2001年の牛海綿状脳症問題でした。
当時は店頭と精肉用に飼育された牛がどのような肉骨肉骨粉を食べていたかを追跡する調査はできませんでした。そこで、2003年に食品安全委員会が設置されました。
同委員会でトレーサビリティは「生産、加工及び流通の段階を通じて食品の移動が把握できること」と定義しました。
また、2004年には「牛の個体識別のための情報管理及び伝達に関する特別処置」が施行されました。この施行によって国内で処理される牛の精肉にはその個体識別番号を商品に表示することが義務付けられました。
現在は牛肉以外でも、食品全般についての自主的なトレーサビリティ・システムが導入されていますので、食中毒の早期原因追究や回収等の各種情報の把握が可能になり、食の安全・安心に貢献しています。
トレーサビリティ機能新製品情報
○ばね製造大手日本発条は、トレーサビリティ機能をもつセキュリティラベルを開発しました。専用のラベルプリンタとセットで食品の産地偽装問題に対応して、生産日やロット番号等の情報を記号化、バーコード化して管理するシステムが従来からあります。しかし、それ自体が複製・改ざんされるケースもありますので、QRコード等の2次元コードとホログラムと一体化したラベル状の製品です。目視でも真偽判定が可能な製品です。
尚、経済産業省によりますと、模倣品の被害額は80兆円の達するとしています。

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