身近な包装

5.包装と環境との関わり

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昨今の環境問題は、国境を越えるグローバルな地球環境問題と、廃棄物などの国内問題とがあります。人類が存続していくために、持続可能な社会を構築しなければならない課題です。

国内環境問題には、従来形産業公害、自然生態系環境問題などがあり、さらに都市形、生活形環境問題として、廃棄物問題があります。

廃棄物問題は、包装とかかわりが大きく、都市ゴミ中に容積比で約60%、重量比で約20~25%を包装が占めているため、包装を対象とした、容器包装リサイクル法が成立しました。また、ゴミの減量化の3Rが推進されています。

地球環境と包装

地球環境問題は、9つに分類されます。

環境問題 主な発生原因 主な影響
地球の温暖化 二酸化炭素(CO2) 海面上昇(3度上がると1m上昇)
オゾン層の破壊 フロンガスなど 皮膚癌、視力障害、農産物
酸性雨 工場、自動車の排気ガス 森林破壊→砂漠化→食料危機
有害廃棄物の環境移動 水銀、PCBなど 現地の環境汚染
海洋汚染 廃棄物(有害化学物質など) 魚介類の減少
野生生物の種の減少 森林の伐採など 生息環境の悪化
熱帯雨林の減少 伐採、焼き畑農業 砂漠化→食料危機
砂漠化 廃棄物・土壌の酷使 野生生物の減少、食料危機
開発途上国の公害問題 上記すべての原因 大気、水質、土壌汚染の公害

二酸化炭素などの温暖化ガスの削減には、世界中の国々が協力する必要がありますが、現実問題として、その影響は見えにくく、世界的な合意が得にくいという問題に直面しています。

包装は私たちの生活に密着しているため、地球上の環境変化が、人間の住環境、食環境などに変化を及ぼします。温暖化により、食料調達に大きな変化を及ぼし、そのため、食料を保管、移動にあたっては保存性の良い包装などのニーズが高まってきます。包装業界において地球環境負荷軽減対策については、各企業で遂行されていますが、さらなる省エネルギーを図ることが課題となっています。

包装廃棄物の再資源化

環境関連の法律は多くあり、中でも、包装関連廃棄物の再商品化の具体的な規制は、容器包装リサイクル法となります。容器包装リサイクル法のシステムは以下の通りです。

再商品化

3Rと包装

3Rとは、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)のことです。リデュースは廃棄物の発生を抑制すること、リユースは廃棄物を再使用すること、リサイクルは廃棄物を原材料として再利用することです。3Rの中で、環境負荷の低減に最も効果があるのはリデュースであると言われています。私たちの生活の中では、買い物に行ったときのノーレジ袋運動もこの一環です。また、リデュースによる包装の簡易化では、箱の中仕切りの廃止や中箱を廃止した例もあります。ボトルの詰替え容器も原料のリデュースに貢献しています。

このような3R運動の目標は、環境負荷の低減であり、地球温暖化の防止です。環境負荷の少ない商品には、環境マークが表示されています。

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