身近な包装

1.「包装」の基礎とその目的

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1. 包装について

今日生活している中で、常に私たちは、包装と関わりを持っています。買い物に行くと、お菓子や牛乳、野菜などのあらゆる食品が包装されています。大切な人へのプレゼントを包んだりもしますし、パソコンを購入したときも、箱に入った商品を紙袋に入れて持って帰ります。また、このパソコンを売るお店側でも、商品を受注するにあたって、発注先から配送する際、運びやすく、壊れないような作業性にすぐれた包装がされています。

また、包装ゴミの深刻化にも比例し、包装廃棄物を処理するため機能をもった包材も開発されています。このように、私たちの生活から地球環境まで、包装との関わりは広範囲にわたります。

◆ そもそも包装とは何でしょうか?

「包装」とは、物を包むことをいいます。人と人が生活のなかで物を交換したり、売買する際、物を入れたり、保存したり、運んだりするために、包装は必要となりました。昔から商品を壷や木箱や缶などの容器に入れたり、紙でくるんだりしましたし、籾殻や鋸屑に入れて食べ物の傷みを防ぎました。その包装の形も、時代と共に変化していき、包装方法も進化してきています。

日本では、包装は、以下のようにJIS規格で定義されています。

定義

さらに詳細の定義は以下となります。

詳細の定義

個装は、主にお菓子や薬などの小さなものを保護する機能を持っています。内装は、個装したものを紙袋や少し大きめの袋で包装した状態です。お菓子箱や薬の箱がこれにあたります。外装は、運びやすいように箱や袋、缶や樽などの容器に入れたものです。段ボール箱などがあります。

◆ どこまでを包装というのでしょうか?

包装は、包むものの品質の特性に応じて、求められる機能はさまざまです。そのため、さまざまな包装資材を使って作られた容器包装から、それを包む不定形の袋、商品を覆ったり、束ねたりするものも包装となります。

包装の機能には、商品を無事に運ぶ「保護機能性」や、消費者が商品を利用するときの「簡便性」「快適性」、商品のパッケージに記載して、商品内容を伝える「情報伝達性」が求められます。特に、食品や医薬品の経口品は、「衛生的」で「安全性」の高い包装が求められています。

品質的にすぐれた包装製品をつくるには、どのような包装資材を使い、品質保持技術と流通条件がベストかを検討します。また、包装形態やデザイン、廃棄処理についても考えなければなりません。

2. 包装を構成する要素

消費者、工業者、どの立場からでも密接に関わりを持つ包装の最も大切な要素は何でしょうか。それは、①機能・性能②包装技法③包装されるものに合った包装設計。

内容物の特性や状態、変質条件により、利用する包装資材や技法も異なるため、色々な技術を駆使し、あらゆる方面の知識も必要となります。

構成する要素

保護性は人間と密接にあり、便利性は流通に、快適性は自然環境と接しています。包装機は、包装の操作を迅速に簡便にします。現在では、物品の生産・流通の際、重要な技術です。

3. 包装の分類

包装は、とても広い範囲で使用されているため、その分類もたくさんあります。

分類

他にも、

他分類

また、「包装」と「梱包」の用語の境界線はありませんが、梱包は大型工業包装用に、包装は消費者包装の個装として用いられます。

4. 包装による商品の情報の伝達

私たちが商品を購入する時、直接、商品を見ることはできません。その際にパッケージの内容を見て、買うかどうかを判断します。これらのパッケージには、必ず掲載しなければならない情報があります。

「法的・社会的」に決められた表示

特に食品、医薬品は経口品のため、人の健康や生死に関わるため、必ず守らなければなりません。

① 法的規格基準への適合 ② 商品内容情報(原産地・内容量・等級など) ③ 品質保持情報(賞味期限・保存方法・有効期限など) ④ 安全性情報(合有添加物・アレルギー素材など) ⑤ 保健衛生情報(カロリーや成分など) ⑥ 環境対応情報(識別マーク・エコマークなど)

「消費者・生活者」に対する表示

生活保護の面と、商品を理解してもらうための情報があります。

⑦ 商品の適正情報(違法表示や誇大表示の禁止) ⑧ 商品の使用用途情報(電子レンジ調理用など) ⑨ 商品の使用方法情報(電子レンジの使用電力と時間、冷やして食べるなど) ⑩ 信用・信頼情報(企業・生産者の表示、産地情報など) ⑪ わかりやすい情報(文字の大きさ、イラスト表示など) ⑫ 禁止・警告情報(誤使用、誤操作の防止など) ⑬ 社会的弱者への情報(点字表示、凹凸表示など) ⑭ 商品の問合わせ先(欠陥、クレーム対応など)

「国際貿易・流通」に対しての表示

荷物の積み降ろしの労働安全、表現言語、原産地、安全規格、検疫などが必要となり、国際的に共通した表示が多くあります。

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