包装とは

6.地球と人々に優しい包装

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容器包装リサイクル法

環境に優しい包装を目指して、日本で2000年から容器包装リサイクル法が実地されました。 容器包装リサイクル法は「容リ法」とも略され、環境問題を考える重要項目として定着しています。

容器包装リサイクル法でいう「容器包装」 とは、商品を入れる「容器」や商品を包む「包装」のことで、 商品を消費した後や、商品と分離した場合に不要となるものを指します。
この定義には、商品の容器や包装自体が有償である場合も含んでいます。

容器包装リサイクル法の分別収集の対象となる容器包装は、ガラス瓶、ペットボトル、紙製容器包装、プラスチック製容器包装、アルミ缶、スチール缶、 紙パック、段ボールですが、アルミ缶、スチール缶、紙パック、段ボールの4品目については、買い取りされる事が多くリサイクルが進んでいるとみなされているため、 再商品化義務の対象にはなっていません。

容器包装リサイクル法が施工されたことにより、市民のリサイクル意識が向上したといった声や、 事業者による容器の軽量化やリサイクルしやすい設計・素材選択が進展したといった成果が出てきました。

これからの容器包装リサイクル法の課題としてあげられているのは、 事業者の取組みがバラついていることや市町村の分別収集コストや事業者の再商品化コストが増大していることが問題となっています。

法律が施工されることも大切ですが、一人ひとりが環境問題について考えることはとても重要です。ゴミを減らすことや分別をするなど、 できることから行動に移すことが環境のためになるといえるでしょう。

容器包装リサイクル法の分別収集対象

3R

包装容器を再資源化するために、3Rの推進が必要だといわれています。 3Rとは、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)のことです。 リサイクルは普段からよく聞く言葉ですが、リデュースとリユースは聞きなれない方も多いのではないでしょうか。

1.リデュース(Reduce)
リデュースは量の削減を意味します。最近、スーパーマーケットなどでノーレジ袋運動が行われていますが、これもリデュースの一環です。
また、ガラス瓶、ペットボトル、アルミ缶などの軽肉化や軽量化がされています。

例えば、ペットボトルは軽量化タイプが次々と開発されています。 軽量化することにより、大きさは従来と同じにもかかわらず、空ボトルを手で折りたためるほど小さくすることができるようになりました。
ガラス瓶についても、約10年間で3分の1の軽量化が図られました。

リデュースによる包装の簡易化では、箱の仕切りを使わないことや中箱を廃止した例も数多くあります。
従来のペットボトル梱包用の外装段ボールを使わず、透明フィルムによって梱包することも実地されています。

これにより、包装資材の製造から輸送、消費した後のリサイクルまでの全ての工程においてのCO2排出量を大幅に削減することができます。
また、廃棄するときの要領を小さくしてゴミ収集効率を上げるクラッシャブルボトルも市販されています。

2.リユース(Reuse)
リユースは、不要になった物を再使用することです。
牛乳瓶、ビール瓶、お酒の瓶などを回収し、洗浄や修理をすることにより実現します。 容器を再使用するためには、牛乳やビールを飲み終えたら積極的にお店の方に返却することが望まれます。

また、液体洗剤やインスタントコーヒー、調味料などの詰め替え用も身近なお店で売っています。 このように、リユースということばを知らない人でも知らず知らずに行っている活動がリユースであるといえるでしょう。

リサイクル(Recycle)

リサイクルは製品化されたものを新たな製品のための資源として再利用することです。
回収された古紙や牛乳パックがトイレットペーパーになったり、ペットボトルが他の製品の原料になったりしています。

原料に古紙を規定の割合以上利用していることを示すためにグリーンマークが付けられていることや、 牛乳パックに紙パックマークや回収を呼びかけるパッケージデザインがされていることからもわかるように、さまざまな製品がリサイクル向上を目指して作られており、 消費者にも分かりやすいような配慮がなされています。

3Rの推進

バリアフリー包装

住宅、駅、公共施設などを設計するときに、身体に障害のある方や高齢者の方などが使いやすいようにとよく口にされるのがバリアフリーということばです。

バリアフリーとは、乳幼児、妊産婦、身体に障害のある人、高齢者などが生活していくとき障壁バリアとなるものを取り除くことや取り除いた状態のことを いいます。

シャンプーやリンスの容器にギザギザで中身がわかるようにされていたり、持ちやすい容器にされていたりといった配慮をすることにより、 身体的な不自由がある人でも健康な人と同じように生活を営めるようにするのがバリアフリー包装の考え方です。

バリアフリー包装の例

ユニバーサルデザイン

バリアフリー包装が、障害を持つ人に障害(バリア)とならないように配慮された包装であるのに対し、 ユニバーサルデザインは最初からすべての障害を取り除いたように設計された包装です。

標準的な成人を基準に作られているものや場所は、子ども、障害者、高齢者にとって使いづらかったり使えなかったりすることも多くあります。
このバリアを減らしていこうという考え方がバリアフリーであり、大切な概念ですが、この考え方から健常者も一緒に使用できるユニバーサルデザインへと移行している傾向があります。

バリアフリー包装とユニバーサルデザインの大きな違いは、バリアフリー包装は社会的弱者という限定した概念であるのに対し、 ユニバーサルデザインは健常者や障害者を問わないすべての人を対象としているという点です。 包装は包まれている中身だけではなく、人々の生活を守り、支えていくために、技術的にも制度的にも進化を続けている領域であるといえるでしょう。

バリアフリー包装とユニバーサルデザインとの関連

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