包装とは

4.機能

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求められる機能

「物品を包装する」ことには、さまざまな機能が要求されています。 そして、その機能は人々の生活に対してとても役に立っています。
包装に求められる機能は、大きく分けて次の7点です。

1.保護性

包装機能の中でも特に重要な項目です。保護をするために包装するのであって、保護性のない包装はありえません。保護性の中の機能には、バリア性、安定性、物理性があります。

バリア性は、酸素や窒素といったガスを遮断する働きがあります。 また、水蒸気や湿気から内容物を防ぐという防湿性を指します。 これらは、包装材料が持つそれぞれの特性にあった包装材料を選ぶことが重要です。

安定性は、内容物が高温や環境湿度の状況でも耐えられるようにする働きがあります。 運送している途中の水分による錆びや、気圧の変化によって変形してしまうことなどを防ぎます。

物理的強度では、摩擦から内容物を守ったり落下してしまったりするときにも耐える働きがあります。 それには、衝撃強さ、伸び、落下強さなどが求められています。

2.包装作業性

包装作業性には、荷役や梱包作業、保管作業性、開梱性といった取り扱い面と、安全作業性、荷抜けや盗難防止性などの安全面が重要です。

また、品物を均一に、大量に、衛生的に包装するための包装機械的性も必要とされます。

さまざまな機械が発明されたことにより、ものを作るのはずいぶん機械化されました。 しかし、荷物をスーパーマーケットに配送して並べたり、各家庭に配送したりするのは、まだまだ人の手が大切です。 そのために、より取り扱いやすく安全な包装を求めて製品開発が行われています。

3.利便性

単身者の増加、主婦の社会進出、核家庭化などにともない、インスタント(即席)利用できるものが求められるようになりました。持ち運びができるという携帯性、すぐに開封できるという開封性、また宅配やインターネット販売などの普及により簡易性も要求され、包装が時代のニーズによって開発されていきました。

4.経済性

包装は消費されるものなので、低価格であることが求められます。廉価性を追求して、安価な材料の選択、規格化、標準化(モジュール化)、情報化、コンピュータ化して、トータルコストを算段していきます。
また、無駄な経費をふせぐためにも適正包装をすることがとても重要です。

5.商品性能

たくさんの商品がある中で、選んでもらうために効果的な印刷やデザインにする必要があります。デザインや印刷効果のほかに、色彩効果、透明度、ファッション性などがあげられます。また、賞味期限表示禁止事項表示なども含まれます。

6.衛生機能

食べ物や医薬品などには衛生性が必要不可欠です。細菌やカビといった微生物の管理、防虫や防鼠対策、衛生の工程管理(トレーサビリティ)、殺菌効果などが含まれます。また、輸送中の温度管理や臭気対策も包装には要求されます。

7.社会環境性

包装に関して多くの法律が定められており、遵守義務があります。廃棄物処理対応や資源の有効活用をすることによって、環境に配慮するほか、企業の社会的責任(CSR)として貢献していくことも重要です。

求められる機能

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