包装とは

1.包装とは?

次の文章に進む

「包装」の意味

物品の輸送、保管などにあたって、その価値や状態を保護する為に、適切な材料、容器などに入れることや 入れた状態を包装といいます。包装は、物品を「包み装うこと」を意味します。英語では包装や包装容器をパッケージといい、 包装することをパッキングといいます。

日本語の「包装」の「包」に相当する部分は、「パック(pack)」と「ラップ(wrap)」を 意味するほか、束にする「バンブル(bundle)」も含まれます。

「包」では、中身が外にもれないようにするために封をすることも必要とされます。
また、1つずつ詰め込んだり包んだりする場合と、それらをまとめて別の容器に入れることがあるため、 外箱の発想が生まれました。

内容物を守るということは、汚れ(手垢、ごみ、有害物質など)、生物類(ネズミ、虫、微生物など)、 物理的な衝撃(熱、光、水分など)といったものからの保護を意味します。
中身を安定させるためにはどのようにすれば適切かという問題点を鑑みられた結果、接着剤やバンドなどが開発されることに つながりました。

封をすることは中身を守ることを意味するため、食品包装にとっては非常に大切なことです。 食品を詰め込んだり包んだりする場合は、中身が入れ物の内側に直接触れてしまいます。 入れ物は水洗いや消毒に耐えられるような材質で出来ていて、常に清潔に保たれるように取り扱えるものが要求されます。 そのため、土器から陶磁器に移り変わっていきました。

入れ物に保護したものを消費者にお届けしますが、そのためには「運ぶ」という過程があります。 運ぶためには、軽くてかさばらないこと、つぶれないこと、積み方や重ね方などにも配慮する必要があります。
より運びやすくするために、目方を均一にすることも追加されました。 こうしたことが現在の衝撃包装や流通技術を生み出していきました。

日本語の「装」にあたる部分は、訓読みをすると「よそおい」ということからも わかるように、見栄えをよくすることや、どのようなものが中に入っているかを知らせる役割を果たします。 これについては、デザイン、表示、ラベル、印刷、広告といった分野との関わりが密接です。

「包装」は、運んだり保管しておく間に中身が守れるようにきちんと詰めることと、 包まれているものが何であるかを分るようにしたり、より美しくみせるという働きがあるといえるでしょう。

定義(JISの包装用語)

「包装」を文字通り見れば「包む」と「装う」ですが、どこからどこまでが「包装」というのでしょうか。
日本の包装について定めているのは、日本工業規格「JIS(Japanese Industrial Standards )」です。

JISは、工業標準化法によって鉱工業品の種類・形状・品質・性能から設計・検査などに制定された規格です。 認証された製品にはJISマークがつけられます。

包装の定義ついてJISは次のようにされています。

●包装の定義[JIS Z 0108]

包装とは物品の輸送・保管などにあたって価値および状態を保護するために適切な、 材料・容器などを物品に施す技術および施した状態をいい、これを個装・内装および外装の3種にわける。

個装 物品個々の包装をいい、物品の商品価値を高めるため、または物品個々を保護するために適切な材料・容器などを 物品に施す技術および施した状態をいう 。
内装 包装貨物の内部の包装をいい、物品に対する水・湿気・光熱・衝撃などを考慮して、適切な材料・容器などを 物品に施す技術および施した状態のことをいう 。
外装 包装貨物の外部の包装をいい、物品を箱・袋・樽・缶などの容器に入れ、もしくは無容器のまま結束し、記号・荷印などを 施す技術および施した状態をいう。

個装は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで販売されている 個々の包装品のことをいいます。

外装は、段ボール箱、大袋、樽、ロープ結束といった貨物用包装のことを指します。

内装は、個装と外装の中間の包装内部の包装のことをいいます。 たとえば、個装のお菓子をダース箱に入れ、それを段ボール箱に入れますが、このダース箱は内装です。

「包装は商品をきれいに見せて売っているだけなので、そんなものは必要ない」と言う人がいますが、 包装の役割を知った上であれば、本当に「必要ない」と言えるでしょうか。

商品を売るときに、売りたいものを生産地から消費地まで損傷なく移動させなければなりません。 そのための保護機能を持たせる必要があります。酸素を遮断して酸化を防ぐのも保護機能のひとつです。

食品や医薬品などの安全性を高めるためには衛生的でなければなりません。 物品の輸送、保管、取引などの過程に耐えられるようにするためにも、包装は非常に重要な役割を担っています。

包装資材の範囲

容器包装は使われる用途によってさまざまな大きさや形状、原材料が用いられています。
使われている原材料には、金属、ガラス、プラスチック、紙、木材、布、陶磁器などがあります。

それらは色々なかたちに加工されたり複合化されたりといった工夫がなされます。 包装資材の形態には、成型した容器、袋、フィルムなどがあります。また、網、ヒモ、バンド、ラベル、乾燥剤なども包装資材です。

包装される側の商品や材料などの品質・特性も大きく異なっています。 用途の7割を占めるといわれている食品の中にも、農産物、畜産物、水産物などがあります。 生鮮物はそのまま販売されるものもありますが、多くのものが加工されます。
加工されるもののかたちは固形物だけではなく、液体、粉末、粘性体などといった多様な種類があります。

次の文章に進む