インフルエンザについて

3.インフルエンザの感染経路について

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日本ではインフルエンザは一般的に、12〜3月に流行します。
温度が低く乾燥した冬には、空気中のウイルスが長生きできるからです。

また、私たちののどや鼻の粘膜は乾燥と冬場の外気で弱っています。
年末年始の人の移動で ウイルスが全国的に広がるのもひとつの原因だと言われています。

これらの原因が重なって流行しやすい時期となっていると思われます。

■インフルエンザの感染経路について■

● 飛沫感染
インフルエンザ感染者の咳やくしゃみとともに放出されたウイルスを、周りの人たちが吸い込むことによって発症することをいいます。
ウイルスが広がる範囲は、1~2メートルです。

● 接触感染
ウイルスが付着したものをふれた後に目、鼻、口などに触れることで、粘膜・結膜などを通じて感染します。

● 空気感染
ウイルスの微粒子を飛沫核といいます。これを人が吸い込むことによって起こることをいいます。

インフルエンザウイルスはホコリとともに空中を漂い、エアコンなどの空調設備の空気の流れに乗ることがあります。

そのためインフルエンザの感染は、学校、オフィス、劇場、バスや電車などの交通機関で起こりやすいといえるでしょう。

基本的にインフルエンザは飛沫感染です。

狭い気密な部屋などでは、時々換気をしましょう。
部屋の中は加湿器などで適度な湿度(50〜60%)に保ちましょう。

また、インフルエンザを発症中に使用した衣服にはウイルスが付着しています。
衣類や紙、布などでは8時間ほどウイルスは感染性を保持しているといわれています。
使用後は、通常の洗濯をして日なたに干しておきましょう。

さらに飛散したウイルスはステンレスなど硬いものでは2日ほど感染性を保持しているといわれています。

ウイルスが付着したものを知らずに触り、その手で目や口を触っているかもしれません。

感染対策としては次の三点が挙げられるでしょう。

#1# マスクを着用する
咳やくしゃみによる飛沫の拡散を防ぎ、感染拡大を防止できます。

#2# 外出を控える
なるべく外に出ないことが一つの感染防止策と考えられています。
感染者との距離が近いほど感染しやすいため、人ごみは可能な限り避けなくてはなりません。

#3# 手を洗う
新型インフルエンザウイルスは、手から直接感染するのではなく、手についたウイルスが口や鼻に触れることで感染します。
帰宅後は、頻繁に手洗いを実施することが感染予防対策の基本となります。

■新型インフルエンザに感染した場合■

もし新型ウイルスに感染した場合、人は免疫を持っていません。
感染した場合はほぼ100%発症し、重症化しやすいという危険性を持っています。

新型インフルエンザが発生した場合、国民の25%にあたる約3200万人が感染し、死者数は17〜64万人にのぼるといわれています。

新型ウイルスは潜伏期間中から外に放出されます。
そのため自覚症状のないまま感染を広げてしまうということがあるのです。
一度発生すると、感染の拡大を防ぐのは大変難しいと言われています。
新型インフルエンザは非常に感染力が強く、ウイルスを封じ込めるまで時間がかかるからです。

インフルエンザワクチンの供給は感染拡大のスピードに追いつかない可能性があります。
ワクチンの希望者全てに行き渡るかどうかも分かりません。

現代は交通機関も発達していることから、約一週間で世界中に広まってしまうとされています。

物流や経済活動、交通機関、製造業などの社会的機能が失われると思われます。
医療機関での十分な対応もマヒする恐れがあります。
食料品や日用品の入手も困難になることが予想されます。

新型インフルエンザの流行が起こった場合には
● 動かない
● うつさない
● うつらない
という3つの点を実行しましょう。

■新型インフルエンザの発生段階について■

世界保健機関(WHO)は新型インフルエンザの発生前から大流行になるまでの指標を示しています。

フェーズ表とよばれるもので、6段階に分類されています。
それぞれの段階でどのような対策をとればよいのか考えていきましょう。

フェーズ1 新型インフルエンザウイルスは発生していません。
フェーズ2 動物内でのインフルエンザウイルスが人に感染する割合が高くなっています。
フェーズ3 動物から人へ感染する新型インフルエンザウイルスが発生しています。
フェーズ4 限られた地域で新型インフルエンザウイルスの人から人への感染が見られます。
フェーズ5 より広い地域で新型インフルエンザウイルスの人から人への感染が見られます。
フェーズ6 パンデミック(感染爆発)の発生です。
世界中で感染が広がります。

新型インフルエンザのワクチン対策や予防薬の研究が進められています。

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