インフルエンザについて

2.新型インフルエンザについて

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新型インフルエンザとは、季節性のインフルエンザとは抗原性が大きく異なるインフルエンザです。

一般にヒトが免疫を獲得していないことから急激に感染が広がります。
またヒトの生命および健康に重大な影響を与えます。
ワクチンの製造が間に合わないこともあり、海外製のワクチンは副作用があるともいわれています。
またその効果もはっきりしません。
そのため、新型インフルエンザに感染しないことが重要となります。

■新型インフルエンザについて■

近年、鳥類にしか感染しなかった鳥インフルエンザ(H5N1)のヒトへの感染例が報告されています。

水鳥たちは体内にインフルエンザウイルスを持っています。
それは本来病気を発症させることはなく、鳥たちを殺すこともありません。
ところがそのウイルスがヒト型ウイルスに変化して人に感染し、死亡させるようになったのです。

鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルスは渡り鳥などには腸管に感染します。

渡り鳥が水際で休む時に、便を通して水中に放出されます。
それによって地球規模で運ばれていくのです。

アジアでは裏庭で鶏を飼育するなど、ヒトと家畜が近い距離で暮らしています。
そのような中でウイルスが変異して、ヒトに適応していったものと考えられています。

また、A型インフルエンザは動物とヒトそれぞれに感染する、人獣共通感染症でもあります。鳥類と共存しているように、ブタ、アザラシ、トラなどもウイルスを持っているといわれています。

特にブタは鳥類とヒトの両方のインフルエンザウイルスに感染する性質を持っています。
二つのウイルスが再集合する場所になる可能性があるのです。

それが突然変異によって、ヒト社会に持ち込まれる可能性があります。
ブタの場合は、食肉にもなるため新たな感染ルートで広がっていくでしょう。

インフルエンザは、発症初期から高い感染力を示すことが知られています。
新型インフルエンザによる感染者数、死亡者数は高い割合を提示しています。

新型インフルエンザにおいては正確な情報確認、感染予防策が必要です。
世界的流行(パンデミック)を避けるための予防策は取らなくてはなりません。
新型インフルエンザに国境はないからです。
新型インフルエンザの大流行は、単なる感染症の拡大だけでなく広域の災害になっていく性質を持っています。

日本政府もワクチンの備蓄などの予防対策を積極的に行っています。

■新型インフルエンザの症状について■

● 共通点
季節性インフルエンザとほぼ同じです。
突然の高熱、咳、倦怠感に加えて、鼻水・鼻づまり、頭痛等があります。

● 違い
下痢などの消化器症状が多いことが指摘されています。
吐き気や下痢といった胃腸の症状を訴える人もいます。
これは季節性インフルエンザと少し違う点だと考えられます。

季節性インフルエンザウイルスは、鼻やのどなどに感染しやすいといわれています。

これに対し新型インフルエンザウイルスは、気管支や肺などだけでなく、小腸などの消化器に至る広い範囲に感染するとされています。

ヒトの体の至るところに感染が起こり、過剰な反応がウイルスだけでなく肺などの臓器までも障害することになります。

そこから呼吸不全をきたし、時に死に至ると考えられています。

新型インフルエンザはアジアを中心に、世界中で散発的な発生が確認されています。
その症状は年を追うことに激烈となっています。
特に呼吸障害の発生率が高まっています。

また、新型インフルエンザは一部の人に強い症状が現れるといわれています。

特に次の持病がある方々は感染しないように注意しましょう。
● 糖尿病
● ぜんそく
● 妊婦
● 乳幼児
● 高齢者

38度を超える高熱や筋肉痛、呼吸器の炎症などの症状が見られます。
また、痙攣や意識障害などのインフルエンザ脳症とよばれる症状を併発することがあります。

これに対して、抗インフルエンザウイルス薬が投与されます。
また、解熱薬や去痰薬、鎮咳薬などが処方されます。

しかし解熱鎮痛剤の安易な使用は、避けるべきだといわれています。

解熱剤で無理に熱を下げると、ウイルスが体内に残って動きが活発になり、かえって回復が遅れてしまうからです。

インフルエンザにかかった場合はきちんと医療機関を受診し、医師の判断に従うことが必要です。

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