通販の第一印象はOPP袋

3.パッケージのデザイン

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パッケージのもうひとつの役割は、視覚デザインを通しての、イメージの表現と伝達です。
パッケージデザインは、袋や箱など平面のグラフィックデザインから、容器など立体のインダストリアルデザインまで多岐にわたります。それらすべてを一からオリジナルで作成するには、専門的知識(専門家への委託)が必要となってきます。
しかし、そこまで予算をかけることができない場合でも、市販のアイテムから選んだりそこにひと工夫加えたりすることで、充分な効果が期待できます。最もブランドを理解しているということが、最大の強みとなります。
視覚に直接訴えるデザインの力で、的確にブランドイメージを伝えましょう。

▽ 成功するパッケージデザインとは

パッケージには必ずコンテンツ(中身=商品)があります。パッケージは単独で考えるのではなく、コンテンツに合ったデザインをすることが大切です。

自信を持って販売する商品や、それを紹介するこだわりのDMやカタログ。その「顔」となるのがパッケージです。中身とギャップのあるような厚化粧は禁物です。内面の魅力を存分に映し出す表情を描いていきましょう。
外見と中身との一貫性が、そのブランドイメージを明確化します。

また、ブランドデザインには時間が経っても古びない普遍性が必要です。長く愛されているブランドのパッケージは、時代が移っても変わらない魅力を持っています。
装飾過多に走らず、コンテンツの本質を率直に表現したデザインが求められるのではないでしょうか。

▽ DM、カタログ用封筒のデザイン

パーソナルな雰囲気作りは、DMやカタログ通販においては欠かせない要素です。
オリジナル封筒を作成するまでに至らなくても、素材の選択やちょっとした工夫で独自性をデザインしましょう。

①販売する商品のイメージを伝える
高級品なら、高級厚手コットン紙の封筒を。エコ商品なら、再生クラフト紙の封筒を。
商品のイメージに合わせた封筒で、中身のイメージを伝えましょう。

 例1)商品:アンティーク家具
     封筒:箔押し封筒に蝋印風のシール(プリント)で、特別な招待状のイメージ
 例2)商品:和菓子
     封筒:手透き和紙に季節柄の記念切手で、手作り感を演出

②ブランドの基本シンボルデザインで統一する
すでにブランドを認知している顧客に送る場合は、基本シンボル(名前、ロゴマーク、カラーなど)のみをデザインした封筒で、シンプルに届けるのも好印象です。
シリーズDMやシーズンごとのカタログなどを送付する際にも、同じブランドからであることが一目でわかるような統一感を持たせると良いでしょう。

▽ 透明封筒のデザイン

OPP袋などの透明封筒を用いれば、中身のデザインを生かすことができます。
「中身」をそのまま「見た目」にできるのは透明封筒だけのメリットです。
使い方次第で「透明」は効果的なデザインとなります。
また、中身を変えることによって、封筒自体のデザインを容易に変えることができます。
コストをかけることなく、簡単にヴァリエーションを増やすことができるのも大きなメリットです。

▽ 商品パッケージのデザイン

一度のレスポンス(購入申込み)に安心するのは早すぎます。通販の成功には、顧客の固定化を常に考慮しなければなりません。
ブランドイメージに添ったパッケージでお客様の期待に応え、リピート購入に繋げましょう。

ブランド力を備えたパッケージは、それ自体にさえ価値が認められるようになります。
本来は商品を保護したり輸送したりする用途であるはずが、その役目を終えても、別の用途で再利用され(ショップバッグがサブバッグに、お菓子の外箱が小物入れになど)、二次的な広告効果さえ発揮します。
捨てられない、自慢したい、愛着がわく。商品によっては、そのようなパッケージを目指してみるのも良いでしょう。

①商品のイメージに合ったパッケージを用いる(実用性を兼ねていたら尚良い)
高級商品には、高級感を醸し出すパッケージを。若い女性向き商品には、ポップで可愛いらしいパッケージデザインを選びましょう。
外箱や包装紙はもちろん、輸送用の箱や袋、緩衝材にも気を配ることが必要です。
例えば、エコを提唱した商品には、再生紙や再利用が可能な布などを上手に利用するなどして、メッセージを伝えることもできます。
徹底的にイメージの統一を図ることは信頼感に繋がり、ブランドを強固にします。

②あえてイメージをずらすことで、お客様を楽しませる(ユーモアのセンスが必要)
お客様の商品へのイメージを良い意味で裏切ることで、小さな驚きと楽しさを提供しましょう。「意外性」は印象付けるための大切な要素です。
その驚きや楽しさも、ブランドイメージ作りに利用していきます。
但し、外れすぎるとただの期待外れになるので、センスが要求される技術といえます。
デザインのプロでない場合は、お客様をよく知ることから始めましょう。

同じ商品でも①②それぞれのパッケージで、印象が変わってきます。
ブランドイメージに沿った方法を選択しましょう。

 例1)商品:カジュアルウエア
    ①ショップロゴ入りのナイロンバッグに入れる
    ②OPPなどの透明フィルムとリボンでキャンディのように包む

 例2)商品:文房具セット
    ①蓋を外したらそのままデスクの引き出しに入れられる紙箱にセットする
    ②真空パック食品を模して、厚手ビニールの圧縮袋に平らに並べる

 例3)商品:基礎化粧品
    ①清潔感のあるクリアバッグに入れる
    ②使用方法をプリントした風呂敷に包む

※ギフト包装(ラッピング)対応をする場合
ギフト用品の外見は、いわばパーティ用フォーマル衣装です。お客様の期待値も高くなるので、充分に注意しましょう。
無料で請け負う場合、コスト面から中途半端な包装をすると、サービスどころか逆効果になる可能性もあります。
商品によっては、有料にしてでも質の高いラッピングをした方が、好印象となるでしょう。

▽ 成功する通販へのシナリオ

通販ビジネスを考えるにあたって「封筒」は最後に出てくる要素かもしれません。
しかし、お客様の目には最初に届くものです。
確固たるブランドイメージの確立も、すべては第一印象からです。

ある日、届いた封筒に目を留める 好印象!外見で一目惚れ
開封してDMを見る 内面も知りたくなってアプローチ
レスポンス(注文)する もっと詳しく知りたい、実物に会いたい
商品が届く 初対面!イメージを裏切らない素敵な人だった
リピート注文する もっと付き合ってみることに…
さらにリピート注文する やっぱりあの人でないと満足できない
新商品や他アイテムも注文する あの人の家族や仲間も好きになってしまいそう
さらにリピート注文する 期待が裏切られないから安心、満足
そして、優良顧客になってゆく 末永くお付き合いしていきたい

一枚の封筒から始まるストーリーは、最初が肝心!
まずは「一目惚れ」される封筒を準備することから始めましょう。

注)ここで述べている「パッケージ」とは、荷物、包み、郵送物のことです。
IT用語の「パッケージソフト」や電子部品を収める「パッケージ」ではありません。

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