通販の第一印象はOPP袋

2.ツールとしてのパッケージ

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パッケージの役割のひとつは、コンテンツ(中身=商品)への誘導です。
DMやチラシと同じ広告の一部であり、販売促進のためのツール(道具)でもあります。
様々なテクニックと工夫を盛り込んで、その機能を高めていきましょう。

▽ DM、カタログ用封筒の役割

封筒の最も重要な役割は、中身を束ねることではなく「開けさせる」ことです。
どれだけ価値ある商品を紹介する、どれだけ良いセールスレターやどれだけ素晴らしいカタログが入っていたとしても、開けてもらえなければ何の意味もありません。
そしてその封筒を「開ける」か「開けない」かを決めるのは「見た目」の印象です。
封筒にはたくさんの選択肢と可能性があります。
一目見ただけで興味を惹くような封筒作りを目指しましょう。

▽ 封筒表面の工夫

封筒に書くのは宛名や差出人情報だけではありません。封筒の表裏にある余白を充分に利用して、受け取ったお客様の目を止めさせる工夫をしましょう。
DMやチラシ作りと同じく、コピーは「読む」文章ではなく「見る」文章であることを意識しましょう。

①ティーザー(じらし)コピー
オファー(特典)の紹介や、ベネフィット(利益)の一部をほのめかすコピーで、期待感をあおったり好奇心を刺激したりしましょう。
例)『特別ご招待券をお送りします。この機会をお見逃しなく』
『鏡を見るのが日に日に楽しくなる!その理由は?』

②アクションコピーとアクションデザイン
期限や限定を伝えて即時行動を促すコピーと、色や形で緊急性を訴えるデザインで、開封率はアップします。
例)『先着50名様にサンプル無料進呈(赤い矢印で)今すぐご覧ください!』
『3日間限定セールへのご案内です(ギザギザふきだしで囲む)』

③内容物の紹介
封筒の中身を明示して安心感と期待感を与え、開封を促します。
定期的に送付する通販カタログや、シリーズDMの封筒に使うと効果的です。
例)『2011夏ファッションのカタログと、割引クーポンをお届けします』
『情報満載のニュースレターと新商品発表イベントのお知らせです』

④写真やイラスト
文字ではなく図版を使うことで、よりダイレクトに視覚に訴えることができます。
その分印象が強くなるので、機能面だけではなく、全体のデザインとの調和が必要となります。

 例1)商品やプレミアム(無料進呈品)の写真で、中身を明らかにする
 例2)キャラクターの写真やイラストで、具現化したイメージを伝える
 例3)社長や社員の顔写真やイラストで、パーソナルな雰囲気と信頼感を高める

※封筒のスペースを可能な限り活用して事前に中身を伝えることは、ほとんどの場合において有効です。人は「何だかわからないもの」に対しては不安を感じるからです。
第一印象が「不安」なのは、大きなリスクだといえるでしょう。
しかし対法人向け通販などの場合は、いかにも広告風の外見が逆効果になる場合もあります。
オフィシャルな手紙風のシンプルな外見にすることも、ひとつのテクニックです。

▽ 封筒自体の工夫

封筒自体を他と差別化することで、より強い印象を与えることができます。
損益分岐点などのコスト面を考慮して、最適なものを選びましょう。

①形や素材
必要に応じて、定形外のサイズや規格外のシェイプ、紙以外の素材を使うことも、差別化には有効な手段です。「封筒」の既成概念に囚われず、

 例1)商品の形を模した立体封筒を使い、楽しさを提供する
 例2)窓開き封筒で中身の一部を覗かせ、興味をそそる
 例3)OPP袋などの透明封筒で、開封前に中身を伝える

※透明封筒のメリット
「開封」という最初のハードルを無くして、中身を見せることができます。
宛名ラベルを貼ったり封筒の一部を不透明にしたりすることで、中身を部分的に隠して興味を惹くといった、窓開き封筒とは逆の発想で開封を促すことも可能です。
また、形や素材に凝ったオリジナル封筒を作るにはコスト面(制作費、郵送料)が問題となります。低価格で軽量なことも透明封筒の利点です。

②開封方法
道具がないと開けにくい封筒は、それだけで開封せず捨てられる可能性が高まります。
簡単かつ綺麗に開けられるような工夫をしておきましょう。

 例1)封筒の端にミシン目加工をする(さらにその部分をわかりやすいように示す)
 例2)テープ止めで簡単に剥がせる、OPP袋などのフィルム素材封筒を使用する

▽ 商品パッケージの役割

内袋、内箱、外箱、包装紙、クッション材、輸送用箱など、商品をお客様の元へ届けるためには様々な用途の梱包材が必要です。
梱包材には商品を保護する他に、商品をより美しく見せたり新しさを証明したりする役割があります。
すべての要素に心を配って、お客様が気持ちよく商品を受け取れるようにしましょう。

①内袋、内箱
商品に直接触れる梱包材です。商品を固定して保護することが主な役割です。
OPP袋などの透明素材を内袋に用いると、汚れや水から保護できると同時に、光沢感を加えて商品を美しく見せることができます。
新品、新鮮であることを強調する、清潔感のあるパッケージを心がけましょう。
(例えば古書の場合でも、少し厚みのある透明袋に入れたりカバーをかけたりするひと手間で、商品としての「新品感」を出すことができます。)

②外箱
パッケージといえば、まずはこの外箱のことを思い浮かべるでしょう。
店舗販売の場合は特に、この良し悪しで、お客様が目を留め手に取るかが決まり、商品の売上げを左右します。
中身が同じでも、パッケージデザインを改良するだけで売上が伸びることもあります。
DMやカタログで中身の情報を充分に伝えている通販商品の場合でも、重要な要素であることには変わりありません。中身に到達するまでの最後の広告媒体として、充分に活用しましょう。

③包装紙
包装紙の役割は「開ける喜び」を提供することです。たとえ本格的なギフト仕様ではなくても、届いた商品がきれいな包装紙から現れる瞬間はわくわくするものです。
中身のイメージに合った素材で丁寧に包みましょう。オリジナルの包装紙やショップバッグがある場合は、それを使用します。
但しエコ商品の場合は、メッセージに反する過剰な包装は控えた方が良いでしょう。

④緩衝(クッション)材
商品を衝撃から守る緩衝材は、エアクッションをはじめ様々な種類があります。
届いた商品が破損していては、印象が悪くなること必至です。商品に合わせた素材と量を選んで、正しい方法で使用します。
但し、輸送には必要不可欠な 緩衝材 も届いた後は不要になってしまいます。処分のしやすさも考慮しておきましょう。
(大きすぎる外箱の隙間を埋めるために大量の緩衝材を使うのはやめましょう。)

⑤輸送用箱、袋
ある程度大きさのある商品の場合、段ボール箱が一般的です。割れ物ではない商品の場合は、厚手の紙袋(クラフト紙や防水加工紙など)も扱いやすいでしょう。
いずれも商品に合わせて選択しましょう。
開封時の手間を考え、テープ止めは必要最小限にします。開けにくいからといってDMのようにそのまま捨てられることはあり得ませんが、それでも開けやすさは考慮しなければならないポイントです。

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