OPP、CPPとは何か

4.グラビア印刷

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印刷とは、画像・文字などからなる原稿をもとに印刷版をつくり、これに印刷インキなどの色材を与え、印刷機械によって圧力を加えて、紙などの被印刷物に原稿の画像・文字などを大量に複製する技術である。原稿、印刷版、印刷機械、色材、被印刷物が、印刷を構成する五つの要件とされる。
印刷方式には、凸版印刷・平版印刷・凹版印刷・孔版印刷・転写印刷などがある。

【凸版印刷】 版面の文字や模様が凸部になっており、この部分にインキをつけて印刷する方式。版材に亜鉛・銅・合成樹脂・ゴムなどが用いられる。代表的なものにフレキソ印刷がある。
【平版印刷】 画像部と画像部がほぼ同一面上に形成されている。非画像部分は親水性または撥油性とし、親油性の画像部だけに選択的にインキを供給し、紙などに転移させる方式で、代表的なものにオフセット印刷がある。
【凹版印刷】 画像部が版の表面より凹んでおり、版前面にインキを与えた後、凹部のインキを種々の方法で取り去って、凹部のインキを被印刷物に転移させる印刷方式である。版材には銅や鋼が用いられる。彫刻凹版、写真凹版(グラビア印刷)がある。
【孔版印刷】 画像部がインキを通し、非画像部はインキを通さない膜からなる印刷版で、代表的なものにスクリーン印刷がある。
【転写印刷】 転写原紙の上に予め文字や絵柄を印刷しておき、それを被転写体の上にのせてインキを移す方法で、裏面から水を与えて模様を移して紙を剥がし取る湿式転写法と、熱を与えて転写する熱転写法がある。

これらのうち、軟包装材(フィルム)の印刷にはグラビア印刷が主流となっている。
その理由としては以下の点が挙げられる。

 ● グラビア独自の深みがある色調豊かな印刷物が得られる。
 ● 安定性のある版と自由なインキ選択性。
 ● 速乾性、用途別の耐性を有する。
 ● インキ接着性と後加工適性。
 ● どんなフィルムにも印刷できる。

など。

〔グラビア製版〕
グラビア印刷は、細かいセル(凹部)で図柄を形成した版シリンダーを使用して印刷される。
版シリンダーの製版方法には、大別して次のような方式がある。

 ● コンベンショナルグラビア
 ● 網グラビア
 ● 電子彫刻グラビア

〔グラビア印刷機〕
グラビア印刷の基本的構成は、版版(グラビアロール)、圧銅(プレスロール)、ファニシャーロール、ドクター、インキパンからなる。
版銅の網目にインキを保持させ、余分なインキをドクターでかき取り、圧銅で圧力をかけてインキをフィルムに転移させる。その後、乾燥オーブンに入り熱風で乾燥させ、有機溶剤を短時間で蒸発させる。

グラビア印刷機 圧銅(プレスロール):フィルムに均等に圧力をかけて図柄を均一に転写させる。 ファニシャーロール:インキを版銅のセル(凹部)内に押し込む役目。 ドクター:刃の付いた金属版。

〔グラビア用インキ〕
グラビアインキの乾燥方式は蒸発乾燥型であり、溶剤を蒸発除去して乾燥させる。そのため油性グラビアインキの溶剤含有量は一般的にかなり高い。グラビアインキは、紙はもちろんのことポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、スチレン、塩化ビニルなど各種プラスチックフィルムやシート、またはアルミ箔にも印刷可能であり、包装材料、出版物、建築材料、工業材料など多方面に使われている。

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