OPP、CPPとは何か

2.OPPについて

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〔OPP〕二軸延伸ポリプロピレンフィルム

①原料
CPP(詳細後述)と同じく、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマーを原料とするが、CPPに比べて粘度(MFR:メルトフローレート)の高いものが使われます。

②フィルムの製膜方法
逐次二軸延伸法により製造されています。縦方向、横方向に延伸されるが、その延伸条件により各メーカー間で物性に若干の差があります。二軸延伸することにより、引張り強さや弾性率、衝撃強さが高くなり、分子の配向が進み、引裂き易くなります。また結晶化度が高くなることによって耐熱性、バリア性が向上します。

③フィルムの特徴
二軸延伸することにより、シール層の厚みをCPPよりも薄くすることができます。
ラミネート品の表資材として多く使われているOPP、PET(二軸延伸ポリエステルフィルム)、ONY(二軸延伸ナイロンフィルム)の三つのフィルムの特徴を見てみましょう。

分類 物性 OPP PET ONY
機械的性質 強度(伸びにくい)
引張り強さ
衝撃強度
突刺強度
耐ピンホール性 ×
科学的性質 透湿度 ×
酸素透過度 ×
保香性 ×
耐薬品性
熱的性質 耐熱性

OPPは、防湿性がPET、ONYに比べて、格段によいです。しかし酸素のバリア性は格段に悪くなります。OPPの酸素バリア性をカバーするために、PVDC(ポリ塩化ビニリデンフィルム)などの材料をコーティングしたものや、バリア材との共押出しにより、酸素バリア性を付与したものが製造されています。

④タイプ
OPPは多岐の分野で使われており、多くのタイプがあります。

【帯電防止なし】 フリーアルバムや粘着テープ、蒸着用などとして使われます。
【帯電防止一般ラミネート用】 ラミネート用に使用するOPPはほとんどが帯電防止タイプです。
【強帯電防止タイプ】 内容物が削り節や粉状のもので、高い帯電防止性能が必要な場合に用いられます。基材であるOPPとともに、シーラント材にも帯電防止性能が付与されています。
【ヒートシールタイプ】 二層または三層構成になっており、そのシール層に融点の低いコポリマーやターポリマーが使用されています。強度は低く、お菓子の個包装や海苔の包装など軽い内容物の包装に使用されています。
【防曇タイプ】 袋の内部が水滴で曇り、内容物が見えにくくなるのを防ぐ性能を有するタイプです。
【マット調タイプ】 フィルム表面を粗面化して光線を散乱させて、マット調に見えるようにしたものです。
【パール調タイプ】 原料に無機の粒子を入れ、フィルムの製造工程上、低温で延伸して粒子の前後にボイド(気泡)を発生させたものです。優雅な外観を有します。
【易カットタイプ】 延伸倍率、熱固定条件をコントロールすることにより、縦方向あるいは横方向に易カット性(直線カット性)を持たせたタイプです。
【易接着タイプ】 セロハン用インキでも印刷できるように表面処理したものや、アルミとの密着性を向上させるために表面処理したものがあります。
【PVDCコートタイプ】 OPPのバリア性(酸素バリア性、防湿性など)を向上させるためにPVDC(ポリ塩化ビニリデンをコートしたタイプです。
【バリアタイプ(非塩素系)】 非塩素系のバリア素材との共出し法やコーティング法によりバリア機能を付与したタイプです。
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