広告宣伝ノウハウ

2.広告とマーケティング

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① 広告とマーケティングの関係

広告は、企業が行うマーケティング活動の1つであると位置づけられます。マーケティングという考え方はアメリカで生まれ、1950年代に日本で導入されました。企業が一方的に商品やサービスを生産・販売するのではなく、消費者にとってのメリットを提供するという発想の転換があったのです。消費者にとっての価値とは、消費者の要求に応えるということで、その声に応えるために新しい商品・サービスを創り出し、創りだされた価値をどのように消費者に伝えていくのか、それら一貫した戦略の下でマーケティングという考え方が生まれたのです。

広告はマーケティング活動の中でも「情報を消費者に伝える」という役割を果たしているのです。

② マーケティングの4P

マーケティングは一般的には4つの領域に分けられます。それぞれの領域において、どうやって市場で戦うのかという戦略を決めて、具体化します。それら4つの領域は、頭文字を取ってマーケティングの4Pと呼ばれています。

1) 商品(Product)

消費者に価値を提供するために、商品の全体的な考え方(コンセプト)をまとめ、どのような機能・特徴を持たせるか考えます。その特徴を伝えるためのネーミングやデザインも重要です。

2) 価格(Price)

商品をいくらで販売するのか、提供する商品の価値から考えて、他社との比較でどれくらいに設定するのかなど検討していきます。

3) 販売促進(Promotion)

消費者に商品の価値を伝えて、欲しいという気持ちを刺激し、最終的に購入を促すということを指します。広告はこの領域に含まれます。また、情報を発信するPR(Public Relations)も含まれます。

4) 流通(Place)

どんなところで商品を販売するのか、どうやって販売するのかなど販売に関する戦略です。インターネットや通信販売で直接消費者に販売する方法、系列店舗のみでの販売、幅広い店舗に商品を卸しての販売など、戦略を実現するための選択肢を考えていきます。

③ 広告に求められること

販売促進領域に含まれる広告は、消費者に対して、商品やサービスの中にある価値を伝達するという重要な機能を担っています。広告によって消費者に様々な情報が伝わり、興味や関心が生まれ、最終的には購入したいという気持ちにさせられます。広告は商品購入の後押しをするのです。

また、広告はPRに比べて情報を広く、短期間で大量に発信できるので、効率的に情報伝達ができるという特徴も見逃せません。

広告にどのような情報を盛り込めば良いか、そして消費者の心理を刺激するために、その情報をどうやって表現するのか、いつ・どんなタイミングで・どの媒体を使って伝えていくのか、そういったことを組み立てていくことが、広告の戦略となっていくのです。

広告に求められること

・買い手側の4C

マーケティング(売り手側)の4Pに対して、消費者(買い手側)の視点での4Cも検討する必要があります。4Cとは顧客価値、顧客コスト、利便性、コミュニケーションとなり、それぞれ4Pと対応しています。

買い手側の4C

消費者を4Cの視点で理解すれば、4Pの設定も容易にできます。どんな商品をいくらでどのように販売していくのかは、対象となる消費者が決まって初めて設定することができるからです。適切なマーケティングを行うためには、まず消費者の視点が必要なのです。

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