広告宣伝ノウハウ

1.広告の基礎知識

次の文章に進む

① 広告の役割

私たちは毎日数え切れないほどの広告を目にしながら生活しています。無意識にせよ広告を見てその商品や会社のことが気になったり、その情報を購入に役立てたりしています。好きなタレントの出ているTVCMを楽しみにしたり、折り込みチラシが目的で新聞を取っている人もいるでしょう。感動を与えてくれるCM、楽しいCM、心に残るキャッチフレーズ、無意識に口ずさむイメージソングなど、広告は消費者の生活に深く入り込んでいます。

では、もし広告という媒体がなかったらどうでしょう。

例えば、全く広告宣伝をしていないケーキ屋さんがあると仮定します。一切の広告をしていないので、店には看板すらありません。美味しいケーキがあるとクチコミでお客様に広がったとしても、場所が分からなければお店にたどり着くことはできません。また、お客様が来なければ売上も発生しません。つまり、どんなに素晴らしい商品・サービスを提供しても、まず広告・宣伝活動をしなければ商品は売れないのです。そう考えると、広告・宣伝活動が売上アップの為に、いかに大切な役割を果たしているのかが理解できるはずです。

広告とは「不特定多数を対象に企業・商品の認知・サービスの存在を告知することで、興味・関心・好感度の向上、そして購買行動を起こしてもらう1つの手段」ということができます。また、様々な媒体によって、多くの人々に情報を伝えることが可能な広告は、商品のみならずいろいろなメッセージを社会に伝えていくことを目的として利用されることもあります。

② 広告の分類

広告媒体には様々なものがあり、一般的に連想されるのはTVCM、新聞・雑誌の宣伝広告、折り込みチラシなどでしょう。しかし身の回りを見てみると、お店の立て看板、のれん、電車の中吊り、バスの外装(ラッピング広告)などもあります。

また、ペットボトル・パンについているシールを集めて商品をもらう(または抽選)キャンペーンもSP(セールスプロモーション)と呼ばれる広告宣伝の1つです。

広告を専門的に分類(広告を作る側)してみると、大きく4つに分けられます。

企業広告 企業そのもののイメージアップが目的(企業ブランドを高める広告)
(一般消費者が商品を購入する際、販売または製造している企業への好感度が売上を左右するため)
商業広告 商品そのものの広告宣伝が目的(商品を得るための広告)
現在の日本ではこのタイプがもっとも大きく使用されています
意見広告 個人または非営利団体で、意見を訴えたい場合に使用
例えば市民団体などが「反戦」といった主張をしている場合が当てはまります
公共広告 政府や自治体などが行う広告のこと
政府広報などが代表的です

・広告の歴史

基本的な広告である看板などは、大昔から利用されていましたが、現在のような大きなビジネスとなったのは18世紀の産業革命以降です。産業革命で新しい印刷機が登場したことで、新聞や雑誌が一般的なものとなったからです。商品を広告する場が増え、1800年代半ばに広告代理店ができました。当時は新聞・雑誌の空いているスペースを、広告を出したい企業へ売り、掲載するという形が主流でした。

1880年代に商品にラベルを貼り、名前やロゴマークを入れるようになりました。このような宣伝手法によって、消費者は商品に目を向け、有名ブランドは高く評価されるようになりました。

1900年頃には大手の広告代理店が登場し、広告に載せるキャッチコピーや写真を扱う専門家が登場してきました。1900年代の初めは新聞・屋外看板・ポスターが主流で、1920年頃新しいメディアとしてラジオが登場したのです。

その後の第二次世界大戦で政府は、政府にとって都合のよい主張を国民に信じ込ませるための広告(ポスター・チラシなど)で、戦争への協力を呼びかけました(プロパガンダ)。

1950年代、広告を伝える最新メディアはテレビでした。

1960年~70年代にかけて、ヨーロッパ各地でも大手広告代理店が登場し、注目度の高い遊び心のある広告が作られるようになりました。

1995年にWindows95が発売され、インターネットが普及するようになりました。インターネット広告費は2004年ラジオ広告費を上回り、2007年には雑誌広告費を上回りました。そして、この頃から消費者の商品購入パターンも少しずつ変化してきました。

現在では広告業界も多額の予算をかけた世界規模の広告を行うようになり、衛星放送・ケーブルなども加わって、消費者拡大の手段も増えています。

広告の歴史

次の文章に進む